2009-01-18

大形集落

今回の景観WKでは午後に大形集落と小田のどんと焼きに行きました。
大形集落は、つくば市の北部、国道125号沿いにある集落で今なお古くからのたたずまいを残しているつくばに数ある集落のひとつです。2007年秋の景観ツアーではこの地を訪れています。



大形集落はつくば山麓の田園地帯の中に国道125号と平行に楕円形に小さく広がる集落です。
その北側から今回の散策は始めました。(左側が集落、右側を少し行くと岩崎山という小山がありその山頂には数年前に廃校となり現在は小田小学校に併合された大形小学校が見えます。)
冬のこの時期は関東平野独特の強風が吹いており、この北側の道でも吹き飛ばされそうなくらい強い。



といことで、寒さから逃れるために集落の中へ入ってきました。つくばでもこのあたり独特な大きな四足門を構えた家々が凝縮されていました。多くの家の壁はコンクリートブロックですが、中には昔ながらの焼き板と漆喰によるものもありました。逆に一部ではトタン壁もありましたが、どうも家と家の間にある空き地で見たれたので、当初は家があったところがなくなった為、急遽こしらえたのかもしれません。



路地からは両側の家々のよく手入れされた庭の雰囲気を味わうことができます。こういった感じは鹿児島の知覧や山口の萩を思い出させます。
途中、この集落にすむ90歳のおばあさんに出会いました。「125号が通ったころは大形大形と威張っていたが学園ができ人がどんどん減り人々も縮こまってしまった」と話していたのが印象的でした。やはり若い人は外へ出て行ってしまったのでしょうか?集落の中には最近立てられた現代風の家も一軒ありました。多くの家は今まであった家を改修したもの主なようですが、結構目立ったのが長屋門を回収して住居にしているもの。今はある程度統一感がある集落ですが今後はどのような方向性が考えられるのでしょうか?
125号沿いです。街道筋だったのでしょうか?今では人が通ることもあまりないとおりですが、以前は土浦から小田や北条へ向かう人々が多く通ったことでしょう。用水路が家の前を流れていました。みずは澄んでいたのですが、家々から流れ出ているようにも見えました。筑波山からの伏流水でしょうか?この道の右側に国道が通っています。